臨床心理士hanaのひとり妄想diary☆

総合病院勤務です。世の中の出来事を、いち臨床心理士の視点からいろいろ妄想しつつ、考えてみたいと思っています。

高齢者の運転を止めさせるには?③-関わり方の方法を考える

こんばんは!葉菜です。

今回は2日連続で、高齢者の運転について高齢者心理を踏まえて考えてみました。

改めて考えてみると、高齢者にとって車の運転とは

世間に対して「まだまだ現役である!」という証明書なのかもしれません。

 

しかし、危険なものは危険です。

今日はその最終回、関わり方の方法を考えてみたいと思います。

 

結論から言うと、とても難しく正攻法は「ない!」と言えると思います。弱腰ですいません・・・。

言われた側のプライドなども関係するので、本当に難しいと思います。

 

個人的に思っている解決法?(対応方法)をいくつか書いてみます。

ただ絶対的な効果は保障できません。ごめんなさい・・・!

 

高齢者ドライバーによる交通事故についてどう思うか、本人に聞いてみる。

→ご本人の考えが見えてきます。他人事なのか、少し自分のこととして考えているか・・・。

②「車の運転を止めてほしいと考えている」旨を、穏やかな口調で伝える。

→高圧的に伝えても、あまり効果はありません。逆に「馬鹿にして!」と逆効果になります。理由としては、昨日のブログに書いた心情があるからです。

 

③「高齢者だから危険」以外の理由も伝える。

→年齢は立派な高齢者でも、自分でそう思っている方は多くはありません。

 例えば・・・「一日でも長く元気でいてほしいので、たまには車じゃなくバスを使ったり歩いて行ってみたら?一日でも元気で過ごすには足腰が重要みたいよ。」とかでしょうか。

 誰でも自分の存在を認めてもらい、「一日でも元気でいてほしい」と言われて嫌な気持ちになる人はいません。なので、まずその気持ちをはっきりしっかり伝え、大切に思っている気持ちを伝えましょう。その上で、新たな提案(バスを使う、徒歩で行ってみる)をします。

その際、新たな手段で必要なもの(リュックとかスニーカー、買った荷物を入れるキャリーケースみたいなもの?)をプレゼントすると、気分も変わる可能性が高くなると思います。出来るだけご本人の好きなデザインやカッコいいものがいいと思います。

 

④周りも、車の使用を控える。

→車が必須の地域もあると思うので、難しいかもしれません。しかし周囲が利便性から車を使用していると、ご本人も中々手放す気にはならないでしょう。車以外の方法で移動し、そのメリットを伝えていくことも一つかと思います。

 

⑤「〇〇になったら、運転を止める」という取り決めをする。

→この〇〇は年齢でもいいですし、「車を擦ったら」等でもいいです。とにかく事故を起こさない保障はありません。「事故を起こしたらあなただけの問題ではない。家族だってものすごく迷惑。」ということをはっきり伝え、取り決め(契約)をするのも一つでしょう。

 

⑤一緒に出掛け、ご本人以外の家族が運転する。

高齢者ドライバーの中には、運転が面倒と感じていながらも代わりにやってくれる人がいないので運転される方もいると思います。ご本人と車との距離を少しずつ作っていき遠ざける作戦です。その代りご家族の負担が増えますが・・・。

 

⑥手荒い方法も、最終手段として・・・。

 鍵を隠す、車をもって行ってしまう・・・などの方法も、最終手段としてはアリかと思います。ただ親子関係が悪化してしまう可能性もあるので、あまり使いたくはないですね。

 

葉菜なりに考えてみましたが、いかがでしょうか??

 

関わりのポイントは自分に立場を置き換えてみて、どういう関わり(説得)だったら自分が運転免許を返納しようと思うか・・・という視点で考えることが大切ではないかと思います。

なぜなら相手の方は自分の事を「まだまだいける!」と自信を持っているわけですから、相手が高齢者であることは一度置いておいて、関わることが大切ではないでしょうか。

 

個人的なお話しですが、葉菜は父に⑤と⑥を使いました。今思えばもうちょっと優しく言えたのではないか…と反省します。親子ってどうしても感情がヒートアップしてしまいますよね…。父は観念して止めてくれましたが。

みなさんの「こんな方法がよかった!」とかあったら、ぜひ教えてほしいです。

 

今日もありがとうございました☆