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臨床心理士hanaのひとり妄想diary☆

総合病院勤務です。世の中の出来事を、いち臨床心理士の視点からいろいろ妄想しつつ、考えてみたいと思っています。

モンスターファミリー?が増えてきている?気がする・・・?

こんにちは!葉菜です。

今日は、日々臨床に携わって感じる雑感を書きます。
あくまでも個人的な雑感ですので、ご理解の程お願いいたします。
 
最近思う事
それは「モンスターファミリー(?)」が少しずつ増加している???
と言うことです。
「モンスターファミリー」は葉菜の造語です。
定義としては、病院に対して非常に攻撃的なクレームを言い続ける(これを「モンスター化」と勝手に名付けました)入院している患者さんの「子ども」に当たる大人(30代~50代くらい)になります。
年齢は30代~50代ですが「親の子」なので「モンスターチルドレン」になるかな?と思ったのですが
既にその言葉は別の意味としてあるようなので、今回あえて”チルドレン”を”ファミリー”にしてみました。
具体的にどういう事か、ちょっと書いてみます。
 
病院は入院中の患者さんに対して、病気や怪我の治癒、疼痛マネジメント等のため、様々な処置を行います。
また入院とは一定期間、病院で生活するということでもあるので、看護師さんをはじめとしたスタッフのサポートの元で日常生活を送っていきます。
 
当たり前ですが、入院生活は楽しいものではありません。
辛い治療もたくさんあるので、「治療を止めたい」とおっしゃる患者さんはとても多いですし、あまりにも辛すぎて「もう死にたい」とお話される患者さんもいます。
また入院生活のイライラや病気になったストレスを、看護師さん等のスタッフにぶつける方もたくさんいます。
 
 
病院のスタッフは患者さんの辛い気持ちをある程度理解しているので、多少の暴言や暴力(手や体を叩かれる)では何も言いません。むしろ、患者さんの気持ちを理解するきっかけとして、捉えていきます。
しかし、やはり度が過ぎてくるとそこは人間なので、とても辛い気持ちになります。
病気がそうさせていると理解していても、やはり「お前は医療者失格だ!死ね!」とか言われると、とても辛いです。
そんな時には、「痛いので止めて欲しい。」「その言葉は傷つくので、止めてほしい。」と伝えることもあります。
 
 
そんな患者さんと医療者のやり取りを見て、「こんな暴言や暴力を吐かせるくらい患者を変えさせたのは、この病院だ!」と怒鳴り込んでくるご家族がいます。一時的なら理解できますが、継続的に・・・です。決して多くはないですが、少なくもない気がしています。よく若い看護師さんが対象になってしまうのですが、看護師さんが思わず泣き出してしまうまで言い続ける方もいます。
 
 
モンスターファミリーの心の内とは?
 
 ご家族側の気持ちを考えてみると、まずは親の老いや死が近づいている現実を受け止めきれない側面があるのだと思います。
親の老いや死は、子どもにとっては本当に辛いものです。
誰にでも平等にあるもので、普通に考えたら親が先に死ぬことは自然の摂理。
理屈では分かっていも、実際そういう場面になると非常に混乱しますよね。
親が衰弱していく姿を見ているだけでも十分つらいのに、病気によっては性格面も大きく変化してしまいます。
こんなことをする親ではなかったのに・・・・と思うくらい親が変わってしまうことは、見ている子どもとして胸が締め付けられる思いになります。
葉菜も人の子なので、とてもよくわかります。
 
ただモンスター化する方の場合、理由はそれだけではないのでは?・・・と、葉菜は感じてしまいます。
 
 
ここからは、自分の事を棚に上げて・・・なのですが(苦笑)
 
精神的に親離れが出来ていない子ども(大人ですが)が
増えてきたから?
ともちょっと感じてしまうのです。
 
先ほども述べましたが、そのモンスター化が一時的なら理解できるんです。
「それくらいご家族にとってショックな出来事だったのだろう」と。
 
しかし、事あるごとに暴言を言い続けるご家族がいることも事実です。
 
 
そういう意味で葉菜は、親の老いや死への過程という出来事を通して、その方(大人)の心の自立度合(親離れの程度)が見えてくる気がしてならないのです。
 
 
最後になりますが、患者さんやそのご家族が怒って当然の場面があることも事実です。
医療ミスもありますし、同業者から見ても患者さんへのその態度はまずい、患者さんやご家族が文句を言うのも当然!という場合もあります。
したがって私達医療職の人間は、患者さんやそのご家族の怒りが正論なものかどうか、客観的にしっかり見極める、自身の気持ちに引っ張られない力は必要です。
また多くの患者さんやご家族が、我々医療者と協力的に歩んでくださいます。
 
 
命という、唯一で絶対的なものを扱う医療現場。
しがないイチ心理士ではありますが、患者さん・そのご家族と医療者がどのようにしたら協力的に関係を築き、それが維持できるのか・・・現場の人間として考え続けたいと思っています。
 
 
今日もご精読、ありがとうございました♪
 
葉菜