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臨床心理士hanaのひとり妄想diary☆

総合病院勤務です。世の中の出来事を、いち臨床心理士の視点からいろいろ妄想しつつ、考えてみたいと思っています。

宇多田ヒカルさんと彼女のおかあさんのこと-自死遺族の葛藤の視点から

こんにちは!葉菜です。
今日は約8年半ぶりにニューアルバムを出した宇多田ヒカルさんについて書こうと思います。

もう帰国してしまったようですが、8月下旬からしばらく日本に滞在し、お仕事をされていたようですね。メディアでもたくさん彼女の姿を見かけました。
久しぶりに見る彼女は、ミステリアスな大人の女性の魅力をまとっていて、本当に素敵でした!

そんな彼女の姿で葉菜が注目していたのは、彼女のお母さん、藤圭子さんのことをお話していたことです。

宇多田さんのお母さんである、藤圭子さんは2013年8月22日西新宿のマンションから飛び降り自殺をされたことは有名なお話です。

そんな自死をしたお母さんとの葛藤を、今回色々お話されていたように思いました。

今日はそんな宇多田さんのお母さんに対する思いと変化、そして自死遺族について少し書いてみようと思います。


藤圭子さんはかなり重たい精神疾患だったと思います。
お母さんが自殺した後、宇多田さんは自分の公式ページにコメントを寄せています。

www.j-cast.com

この記事によると、
・現実と妄想の区別が曖昧
・本人の意志で治療を受けることが難しい
・家族を含め人間に対する不信感が増す一方
・自分の感情やコントロールを失っていった
等と書かれています。

 

妄想という言葉と聞くと、統合失調症という病状を思い浮かべる方も多いと思います。
しかし統合失調症以外の疾患でも妄想は出現するので、断定するのは危険です。

 

ただ彼女の記述からすると、かなり重たい病状が予想されますし、未治療で経過していたとなると、ご家族のご苦労はかなりのものだったと思います。

特に子ども時代の宇多田さんは

とても辛く苦しいをたくさんされたのではないかと思いました。

どういうことかというと
子どもにはお母さんの発言が

本当のように聞こえてしまうこと
です。

おそらく妄想モードの時のお母さんは、数々の暴言、否定的なコメントをされたと思います。
宇多田さんのお母さんと同じような病気を持つ患者さんは、例えばこんなことをご家族に言ったりすることがあります。かなり具合が悪いときです。

みんな居なくなってしまえばいい!
あんたなんか産むんじゃなかった!
あんたなんて嫌い。
みんなのせいで私の人生めちゃくちゃよ!私の人生、返して。

あくまでも例えば、ですが。
たとえ”今のお母さんは具合が悪いんだ・・・”とわかっていても
こういう言葉を言われてしまうと、本当に辛いですよね。
しかも数回とかいうレベルではありません。何百回も、何十年も・・・。

人間はいくら健康な人であっても
否定的なことを言われ続けると、本当にそうなのではないか・・・と思ってしまうものです。
特にそれが身近な存在である親からであれば、なおさら・・・ですよね。


でも穏やかなときは、好意的に接してくるわけです。
いつもありがとう。
この間はごめんね。
大好きよ。

どっちが本当のお母さんの気持なのか・・・
大きな悩みと不安が、子どもの心にのしかかるわけです。

 

結婚し息子さんが誕生したことで、宇多田さんが気づいたこと
「お母さんは自分を愛してくれたり、大切におもってくれていた。」ということ。
こんな記事がありました。

www.excite.co.jp

彼女は今回の復帰のきっかけについて、こんな風に述べています。


「自分が親になって子どもを見ていると(自分が覚えていない子供の頃の)自分の空白の2~3年が見えてくる。こんなことを親にしてもらったんだっていう、親に対する感謝、自分がどこにいるのか見えた瞬間、ずっと苦しんでいた理由とか、闇でわからないという苦しみ、なんでこうなんだっていう苦しみがふわっとなくなった気がして、いろんなものが腑に落ちた。」

 

子どもが生まれなかったら、仕事復帰をしていなかったかもしれないとも述べています。

 

以下は葉菜の想像(妄想)ですが・・・

 

宇多田さんはずっと
母は私のことを愛しつづけてくれていたのだろうか?
と悩み続けていたのではないでしょうか。

多分、愛してくれていただろう
でも確信が持てない・・・。
私は大切にされてきたのだろうか・・・。

と。
しかし我が子を出産し育児をしていく中で

自分の記憶にはないけれど
きっとお母さんも私が小さいときにおっぱいをあげたり
お風呂に入れてあげたり、泣き続ける私をあやしたり・・・
そんな風に大切に大切に育ててくれたのだろう

そんなことを自然に思うことが出来たのかな、と。


そして

お母さんから譲り受けた最高のギフトである”歌う”という行為に、再度向き合ってみよう、と。

葉菜の勝手な妄想です・・・ww

 

お母さんの死という最大の葛藤に向き合おうとする宇多田さんは、応援せずに要られません。

主婦として、母として、そして歌手としての宇多田ヒカルさんのこれからが、まずます楽しみです!


今日も、ありがとうございました。

葉菜