臨床心理士hanaのひとり妄想diary☆

総合病院勤務です。世の中の出来事を、いち臨床心理士の視点からいろいろ妄想しつつ、考えてみたいと思っています。

「おでんツンツン男」と「WELQ問題」には共通点があると思う。

 

 

こんにちは。葉菜です。

しばらくお休みをしていたブログですが、また少しずつ書いていこうと思います。

 

今年も残すところあと10日ですね!一年って本当に早い!

この言葉、毎年言っている気がしますww

 

ノロウイルスのニュースが今日報道されていました。

インフルエンザやその他体調不良の予防策、それは「うがい」と「手洗い」。

年末を穏やかに過ごすために、しっかりやっていきたいですね!

 

 

さて今日は

「おでんツンツン男」と「WELQ問題」には

共通点があると思う。

というタイトルで書いていきます。

今回もあくまで、葉菜の妄想なのでその点をご理解の上、お付き合いくださいね。

 

 

物事の善悪よりも

“注目される”ことが一番大切?な世の中。

「おでんツンツン男」さんは、ネットでたくさん非難されています。

当然ですよね。何をやっているんだか。

でもこの手のニュースは今に始まったことではありません。

今までにも、コンビニの店員がアイス冷凍庫に入った動画をネットに公開し、非難されたこともありました。

 

なぜ彼らは、こんなことをするのか。

おそらく、もの物事の善悪を問われれば、“やってはいけないこと”というのは十分わかっている年代だと思うんです。

 

でもなぜ、このような行動をするのか?

それは

「注目してもらいたいから」

 

やっぱりこの理由が一番なのかな、と感じています。

物事の善悪が承認欲求に勝ってしまうということなのだと思います。

 

 

“隣の芝の青さが見えすぎる”今の社会

葉菜なりに、なぜ「物事の善悪が承認欲求に勝ってしまうのか」考えてみました。

理由の一つに、SNSの普及があるのではないかと感じています。

 

SNSは、今まで知り得なかったたくさんの人の個人情報であふれています。

投稿する内容は人それぞれですが、多くは「リア充系に“見える”投稿」が多いように感じています。

 

今日は○○ちゃんと、話題の◇◇でランチ!おいしかった~♡

と写真とともにアップしたり

本日付で、○○に異動になりました。今後ともよろしくお願いします!

と近況報告したり

 

これらの内容はどれもこれも“日常を切り取ったもの”であり、また“自分にも起きている出来事”だったり、します。

そう、特別な事ではない。

そして投稿している側も日常を“選んで”投稿しているわけで、辛いこともたくさんあるわけです。

でも、楽しそうな笑顔の写真とともにアップされた投稿は、見ている側に“常に充実しているように”映り、そして時に

人の羨望や嫉妬という感情を呼び起こす可能性があります。

 

例えば友人のランチ投稿を見て

◇◇ちゃんと一緒に行ったんだ~。だったら私も誘ってくれても良かったのに…。とか

友人の異動の投稿を見て

あいつ、○○に異動になったんだ。昇進だな。それに比べて自分は…。とか

その投稿にたくさんの「イイね!」がついて注目されていたら、なおさらです。

 

もちろん、このように感じる方だけでなく

私も今度◇◇に行こう!とか、あいつを見習って自分も頑張ろう!とか、そういうプラスの動機づけになることもたくさんあると思います。

 

でもやっぱり人間って

隣の芝は青く見える

そんな生き物だと思うんです。

 

リア充に“見える”投稿を見続けると

自分も注目してもらいたい!

「イイね!」がたくさんもらえる投稿がしたい!

と考える心理…自然な流れかなぁ、なんて思うのです。

 

それがいき過ぎてしまったのが、「おでんツンツン男」さん。

物事の善悪を忘れて、注目してほしい!が勝ってしまったのかもしれません。

 

この、認めてもらいたいという「承認欲求」は人を大きく突き動かす力があります。

承認欲求が満たされないことに腹を立てて、犯罪に走ることもあるくらいですから。無差別殺人とか、これにあたると思います。

 

WELQ問題」も一緒なのかな、と感じています。

下火になってきましたが、少し前「WELQ問題」が大きく取り上げられていました。

内容に関しては、多くのサイトで取り上げられているので、ここでは割愛しますが

規模の差はあれ、「おでんツンツン男」さんの件と一緒かと思います。

検索上位を取り多くの広告収入を得ることに意識が集中してしまい、一番大切な情報の正確性や信憑性といった部分が欠落、すなわち物事の善悪が置いてけぼりになったわけです。

 

「おでんツンツン男」さんと「WELQ問題」の共通点、それは

注目されれば、なんでもいい!

という価値観。

この価値観はとても危険ですが、実際広がっていると感じます。

 

 

検索上位至上主義と物事の善悪の「バランス」

ITに関しては非常に疎い葉菜なので、詳しくはわからないのですが

googleやyahooで検索した時に上位に来るものは

検索数が多い順」であって

「正しい情報が上位に来るわけではない」ということは知っています。

 

物事の善悪ではなく、注目されているかどうかが価値観の中心。

こういう世の中であるかぎり、葉菜は「おでんツンツン男」さんの様な人は今後も出てくるのではないか、という気がしてしまいます。

 

 

このような人が出てこないようにするためには、しっかり罰を与えそれをしっかり報道し、“こういうことをしたらどうなるか”を目に見える形で教えることが必要だと思います。そして

”注目されること”と”称賛されること”は違う

ということをしっかり伝える必要があると思います。

そうじゃないと、子供たちが真似してしまうかもしれないからです。

 

久々の投稿、長くなってしまいましたが

本日もありがとうございました。

体調を崩さぬよう、ご自愛くださいませ🌸

 

葉菜