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臨床心理士hanaのひとり妄想diary☆

総合病院勤務です。世の中の出来事を、いち臨床心理士の視点からいろいろ妄想しつつ、考えてみたいと思っています。

野々村被告の姿から考える、心の「シャドウ」と向き合う大切さ

こんばんは!葉菜です。

今週月曜日に野々村竜太郎被告の第二回公判が行われましたね。

相変わらず?それ以上の「記憶にございません」姿勢を貫く被告の姿に、検察側がイラッとしているようでした。ある意味、野々村被告ペース状態です。

 

1月27日のブログでも書きましたが、おそらく彼が全面的に謝罪に転ずる可能性は非常に低いと思います。自分の非(1月27日では「黒い駒」で表現)を認められるほど心の耐性が備わっていないのだと思います。今を、これからを生きるためには今の防衛を続けないとやっていけないのだと思います。

 

 

さて話は少し変わって、みなさんは自分の非や悪の部分、意識されていますか??

野々村被告のように自分の非について「白をきる」なんてこと、ありますか?

 

臨床心理学の世界で非常に有名なユングという人は、この部分を「シャドウ」と名付けました。「自分がなりたくないもの、生き方」とも言えるでしょうか。

今日はこの「シャドウ」について少し書いてみます。

 

心のシャドウとは?

人は誰でも心に、「否定したい自分」を持っています。

本当はこうしたくないのにしてしまう自分、かっこ悪い自分、人がしたら非難するのに実は自分もしている…とか。これがシャドウです。

 

この自分のシャドウ、気づいていることがとてもとても大切なんです。

なぜなら気づいていないと、無意識に周りに大きな迷惑を掛けたり傷つけてしまうからです。

 

 

ではどんな迷惑をかけてしまうのでしょうか?

一つ目は「投影」という心の動きで姿を現わし、人間関係が揺れます。

 

時々人間関係の中で、どうしても好きになれない人、なんだか気に食わない人っていませんか??その相手は、別の人は気にならないのに、なぜか自分だけが気になるということもあると思います。

この「投影」という心の動きは、自分のシャドウ(否定したい部分)を他者の中に見つけ、それを他人の心と解釈し、相手を否定したり攻撃したりすることです。

 

例えば、AさんがBさんのことを、「Bさんは私(A)に意地悪をしてくる」と言ったとしましょう。実際のことかもしれませんが、例えばAさんがBさん以外の人、CさんやDさんに対しても「意地悪をしてくる」認識を持った場合、それはAさんの中にある、「他者に対する怒りや気に食わない感じ」という感情が投影されていると考え、つまりAさんの問題になるわけです。

これ、BさんやCさんたちからすれば、とんだトバッチリですよね。この様に投影から相手を理解すると、人間関係がギクシャクしてしまいます。実は自分自身の問題なのに。

 

また二つ目として、非常に逸脱した形で出てしまうこともあります。

最近の話題で言えば、清原容疑者の麻薬使用やキングオブコメディーの高橋容疑者の窃盗なんかが分かりやすい例でしょうか。

彼らは自分自身のシャドウを直視せず(できず)、それぞれ麻薬使用や窃盗という形で誤魔化してしまったわけですね。その結果非常にたくさんのファンを失望させたわけです。

 

この様に自分自身のシャドウを認識していないと、大変なことになります。

 

では、どうしたらいいか??

それはシャドウをしっかり認識し、コントロールすることが大切と言われています。

心理カウンセリングでは、とても大切なテーマとして扱います。

クライエントさんのシャドウを時間かけて明らかにし、どう向き合っていくかを共に考えます。

 

自分のシャドウを見ることはとても苦しいことです。「否定したい」ものですから。

でも恥ずかしいことではありません。みんな持っています。

しっかり認識し、コントロールする術を得られれば、穏やかな人生が送れると思います。

 

葉菜も自分自身のシャドウに向き合おうとしているところです。

かなり卑しい自分もいて落ち込みます。でもどうしてそういう気持ちになるのかしっかり考え、自分の中に沸き起こっていた怒りや悲しみが見えてくると、自然にシャドウの部分もマイルドになるように思います。

 

 

今日も今日とて、長々となりました。

ご精読、ありがとうございました☆

 

葉菜