相模原市殺傷事件・「津久井やまゆり園」での殺人事件について勝手に考察してみました。(現時点で)
こんにちは!葉菜です。
今朝非常に凄惨な事件が起きました。
障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた殺傷事件。入居者19名が死亡、重軽傷26名だそうですね。
本当に本当に心が痛みます。。。
今日はこの事件について、とくに植松聖容疑者について、今現在ある情報から勝手にいろいろ書いてみようと思います。
時系列で整理すると・・・
まずこの植松容疑者はこの津久井やまゆり園の元職員だったようですね。H2012年12月~H2016年2月まで勤務していたとか。
この退職月の2月、何かが動き始めたようです。
まず2月14日、本名と住所を記載した「手紙」を衆議院議長公邸に届けに行ったということ。
その日は警備員に断られてしまったけど、翌日も出向き渡したそうです。
そして3日後、園の関係者に「重度障害者の大量殺人は日本国の指示があれば、いつでも実行できる」と発言。
翌19日、園から連絡を受けた神奈川県警津久井署員が植松容疑者から事情を聴いたところ、同じ発言をしたため、署は精神保健福祉法に基づいて市精神保健福祉課に通報し、緊急措置入院となりました。
翌20日、尿と血液の検査から、大麻の薬物検体が見つかったということです。
ちなみに、この緊急措置入院になった19日に同施設を「自主退職」しているようです。(事実上解雇のようですが)
措置入院とは?
「自傷他害の恐れ」が高い、つまり自分や他人を傷つけたり、何らかの迷惑行為・犯罪行為を起こす可能性が高い場合に、行政が本人に命令して強制入院をさせる、というものです。病院と入院契約を交わすのは、本人でも本人家族でもなく「行政」になるので、本人・家族の意思は全く関係ありません。
入院2日目、精神科医による診察を受け「大麻精神病」や「妄想性障害」などを診断を受けて入院継続。でも12日後の3月2日に、措置入院が解除され退院しているようです。
理由としては「本人から反省の言葉が聞かれ、診察をした医師も自傷他害の恐れが無くなった判断したため」だそうです。
その後の精神科フォローはどうなっていたのかは、現時点ではわかりません。
ここで
なぜここで退院になってしまったのか?
と思った方もいらっしゃるかもしれません。
でも、退院時の時は大分落ち着きを取り戻していたのだと思います。
措置入院の条件である「自傷他害の恐れ」が無くなっても、まだ精神的に不安定であれば「医療保護入院」や「任意入院」などに入院名義を切り替えて、入院継続になることはあります。
医療保護入院とは、ご家族などの保護者の同意があれば入院になる制度で
任意入院は、本人同意のもとの入院
になります。
ただ、書いた通り精神的な不安定さが残っていた場合になるので、自他ともに「落ち着ている」という評価になれば措置入院から一気に退院になるわけです。
人物像
挨拶もできる、明るい好感度の高い青年だったようですね。大学時代では小学校の教員免許を取るべく教職課程の一環で小学校にも行っているようです。
ただ大卒後からは、少し様子が変わったとか。服装や髪型が派手になり背中一面に入れ墨も入っているようです。
友人のコメントで、特に今年に入ってから一人で深夜のコンビニにずっといるなど奇妙な行動が目立つようになったようです。
以上の情報を踏まえて以下、勝手に思ったこと(妄想)を書いていきます。
かなりの躁状態?&妄想状態?
衆議院議長へ宛てた手紙がテレビで紹介されていました。
捉え方は人それぞれかと思いますが、自信が感じられる内容で(英雄気取りのようにも)妄想的?とも取れる内容でした。
障害を持った方に対する独特の価値観を持っていますね。簡潔にまとめると、「彼らが生きていると周りも困るし本人も辛いので殺す」と言った感じの内容でした。
そして「私はそれが出来る。」と断言しています。
また、事件後の自分の処遇についても書かれていたことです。
服役は2年間で、その後は自由にしてほしいと。生活できるように新たな氏名や戸籍など基本的なものを準備してほしい、そして生活資金(5億円?)も準備し欲しいと。
テレビ報道によればA4のレポート用紙数枚に渡る手紙でぎっしり書かれていたようです。
この時点でかなり心的エネルギーが高い状態(躁状態)であると感じます。(内容的にも)
また犯行時もそうだったのではと思います。
たった一人で、計45名の方を刺していったわけですよね。
人一人刺すのもかなり体力を使う、と聞いたことがあります。
普通の状態では非常に難しいのではないでしょうか。
以上から個人的には、妄想状態(やや誇大的?)と躁状態であると感じています。
報道にあった「大麻精神病」と「妄想性障害」ですが…
「大麻精神病」とは大麻吸引に伴う一時的な幻覚や妄想などの精神症状が出現することです。大麻が体内から抜ければ無くなってしまいます。
「妄想性障害」とは名前のごとく、妄想を主訴としそれ以外の精神症状はない、または見られても非常に軽度な障害です。内容が非合理的・非現実的にも関わらず訂正不能な思考(妄想)の存在が一番の特徴になります。
統合失調症と重なる部分がありますが、妄想性障害は幻覚や統合失調症に見られる陰性症状(感情の平板化、意欲低下など)がありません。また躁うつ病とも重なりますが、妄想性障害には気分高揚や多弁、などはありません。
なので、大麻精神病も妄想性障害も、どちらも違うのかな?
なんて勝手に思っています。
何らかの精神疾患の存在の可能性はあるかと・・・
診断名はともかく、何らあの診断名はつくのではないかと感じています。
個人的には気分の波が気になります。好青年と言われる反面、入れ墨や突然の金髪、なにより議長に手紙を書き直接渡しに行く…など、過活動の時期とそうではない時期があるように感じてしまいます。
これから植松容疑者に関する情報がたくさん出てくることでしょう。
これからの情報に注目していきたいと思います。
そしてしっかり法に則って、罪を受けてほしいと思います。
何よりも・・・
何よりもまず、犠牲に遭われた方々のご冥福をお祈りいたします。またご家族のみなさまの心痛は察するにあまりあります。
そして、重軽傷の方々には一日も早い回復を願わずにはいられません。
そして最後に・・・
こういう事件があると、精神疾患を持っている方(植松容疑者はまだ未確定ですが)は犯罪を起こしやすい、などという偏見が出てきます。
しかし実際は、疾患を持った方の犯罪率は健常者の犯罪率よりも低いと言われています。現場でそういう方々と同じ釜の飯を食べながら活動している人間として、最後にお伝えしておきます。
今日もありがとうございました。
葉菜